蜜来〜みらい〜 薔薇色に染め上げられて夕焼けは甘く香る艶やかなほほに手を伸ばせば熱い鼓動が禁じられた扉を叩くのだろうその輪郭の中にある生まれたての朝の瑞々しさを味わってみたいのです果てなき時の高鳴るままに実がある限り歯を立てるかしり 決した扉からこの身に忍ぶ蜜よ毒よ[詩画/2013年7月/色紙サイズ/テーマ『未来』]
名のらなき旅 無知だから無知ゆえに在ることを知るために旅先もまた無知なもので名のらないから僕ら 好きに呼んでいざなう花は蝶というそよ吹く風は宿という冷たい夕陽は石というもっともっと呼んでよ名のらぬたびに未知ゆくたびに僕らは無垢だとわかるんだ[詩画/2011年2月/色紙サイズ/テーマ『旅』]
いとしいとなみ ざざと飛び立つ鳥が群れ茜は落ちゆく新陳代謝 幾度も服を脱がされて生のみ生のまま福を乞い夕げの香り お帰りなさい その日暮らしの営みに今日も明日も明後日も クローゼットに有るかのような厚着暮らしの何を恋う ざざざと笑う風が群れ[詩画/2010年6月/太子サイズ/テーマ『時流〜現在・過去・未来〜』]
ブレイクタイム 紅茶が好きだった太陽を溶かしながら透明のカップ緋くゆらぎ私の中に沈みこんでゆく そうして今日を抱き締めながら眠りに就いた紅茶が好きだった珈琲が好きになった時間を溶かしながら苦い想い セピアに染め私の中で色褪せてゆく そうして今日を置き去りながら眠りに就いている いつの間にか珈琲しか飲めなくなっていた[詩画/2010年6月/太子サイズ/テーマ『時流〜現在・過去・未来〜』]
時の砂場で 硝子の柱に時の降る天の穴から音もなく刻一刻と微塵にされて不可視の粒が積もりゆく いまは膝上 胸の上かと誰に聞いても知るすべもなく彼の膝上 胸の上にて睫毛をすべる時の欠けらを弄ぶ それは心の隙間から それは瞬く狭間から硝子の柱に光咲く針の穴から頼りなく刻一刻と無数に降って不可視の愛が積もりゆく私は時を忘れゆく[詩画/2010年6月/太子サイズ/テーマ『時流〜現在・過去・未来〜』]
NEW ENTRIES 星のイラスト(04.18) 高架下のブルー(3/3部作)(04.17) 高架下のブルー(1・2/3部作)(04.17) ホワイトクリスマス(04.17) 黒豹とコアラのWB(04.17) 紫柵〜しがらみ〜(04.17) 奉紅〜ほうこう〜(04.17) 黄淋〜きりん〜(04.17) メロンソーダ(04.17) サマートレイン(04.17) RECENT COMMENTS TAGS イラスト 詩 詩画 短歌 ARCHIVES 2015(43) 4月(43) LINKS LINK nociw Love様/ハンドメイドアクセ&雑貨 RSS RSS